これから方言研究を志す大学院生・学部生・生徒の皆さんへ
新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、現地を訪れ、話者の方にお会いして方言調査することは難しい状態になっています。規制は緩やかになってきていますが、状況が急激に変わるとは思えません。しかし、だからといって、方言研究が不可能なわけではありません。方言研究の分野には、いままでに蓄積された多様な研究の方法・対象・資料があります。今回、本サイトの「多様な方言研究分野の紹介」で、そのいくつかを紹介し、これから方言研究を進める方へ少しでも役立つ情報を提供したいと考えました。ここに示すのは、あくまでその一部です。これをきっかけに、豊かな方言の研究の世界に触れてもらえればと思います。
現在、方言資料の入手も簡単ではないかもしれません。そこで、役立つ資料として、全国を対象とした方言資料一覧を紹介します。そして、次に現地調査によらずにできる方言の様々な研究分野をいくつか紹介していきます。話者にお会いして方言を教えていただくことは方言研究の大切な部分であることは間違いありませんが、それだけでなく、そうした方法によらずとも方言調査が、方言研究が可能なことをこの分野の研究を志す方々に、ぜひ知っていただきたいと思います。
方言研究会世話人 ワーキンググループ
二階堂 整（代表）・田中ゆかり・西尾純二・灰谷謙二・半沢 康
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