『方言の研究』9号 特集論文募集のお知らせ
『方言の研究』9号（2023年7月刊行予定）では，「方言の計量的研究」をテーマとした特集号を企画しています。
日本の方言研究において，計量的な手法による研究は，多くの重要な成果を生んできました。国立国語研究所が早くから行ってきた共通語化や敬語の研究では，調査協力者（インフォーマント）の標本抽出，質的データの数量化など洗練された調査・分析手法を用い，言語変異・変化と諸要因との関係を捉えることに成功しています。言語地理学的なデータを計量的に分析して方言分布をマクロに捉える研究や，変異理論（variation theory）にもとづく言語変異の研究の蓄積もあります。こうした研究の発展の背景にはコンピュータの普及がありますが，近年はその高性能化・大容量化により，音声の音響分析のためのソフトウェアや方言談話コーパスなど，計量的研究を支える環境がいっそう整ってきています。
本特集は，こうした研究の蓄積や研究環境の状況をふまえ，方言を対象とする計量的研究の今，これからの発展可能性を示すことを目指して企画されたものです。趣旨に沿った研究論文の投稿をお待ちしています。
原稿の締め切りは2022年9月30日です。投稿受付開始は2022年7月からの予定です。投稿規定や方法は一般の研究論文と同様です（下のウェブページ参照）。なお，特集テーマ以外の研究論文も通常どおり募集します。特集論文も，特集テーマ以外の論文も，ふるってご応募ください。
日本方言研究会
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群馬県立女子大学文学部国文学科気付
日本方言研究会事務局
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