東日本大震災で被害を受けられた地域のみなさまへ
東日本大震災で被害を受けられた地域のみなさまへ、心よりお見舞い申し上げます。
私どもは、これまで、各地の方々から方言についてたくさんのことを教えていただいておりますが、このたびの大地震は、そうした地域のみなさまに、未曾有の被害をもたらしました。私どもが直接お世話になった方々の中にも、被災された方々が大勢いらっしゃることと思います。まことに痛ましく、残念でなりません。
地震に伴って発生したさまざまな災害は、地域のコミュニティを崩壊させ、村々の存続をさえ危うくするほどのものであります。みなさまの中には、避難によって、ふるさとの土地を離れる方々もたくさんいらっしゃることと思います。そうした中で、地域に根ざし、みなさまの生活を支えてきた方言も消えてしまうことが危惧されます。方言はふるさとの思いとともにあり、その土地に生まれ育った人たちの心をひとつにまとめてくれる力を持っています。どうか、これからも、みなさまのふるさとの方言を忘れず、心のよすがとしてくださることを願います。
私どもにできることには限りがありますが、みなさまが地域の復興に向け本格的に動き出すときには、例えば方言によるふるさとの再生を支援するなど、お役に立てればと考えております。そのときは、ぜひお手伝いをさせていただきたいと思います。
最後に、みなさまの地域が、一日も早く復興を遂げられますようお祈り申し上げます。
2011年4月5日
日本方言研究会
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群馬県立女子大学文学部国文学科気付
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